私が開院した理由

職人になりたい

私が鍼灸師になりたいと思ったのは、高校の頃でした。

ある日、テレビで見た伝統工芸の職人の姿。

鍼灸師とは全く関係ありませんでしたが、その職人は、
手間を惜しまず、丁寧で繊細な仕事を黙々とこなします。

出来上がったのは、重箱位の大きさの箱でした。

蝶が舞う様子を、真珠のような貝殻で表現してあり、
黒く塗られた漆は何度も磨かれて、上品な艶をまとっていました。

その箱の美しさに、高校生ながら引きつけられたのと同時に、
作った職人にも、衝撃を受けたことを今でも思い出します。

黙々と一つのことに打ち込んで、その道を究める職人って、

「カッコイイ!」
「職人になりたい」

漠然と、そう思う様になりました。

 

鍼灸の道に進むことにしました

進路を探す中で、鍼灸の大学を見つけます。

鍼灸師とは、どんな仕事なのか?
調べていくうちにどんどん興味が沸いていきます。

漆塗りの箱とは全く違いますが、鍼やお灸を使って、
人の体を治療する仕事です。

手間を惜しまず、丁寧で繊細な作業を必要としていて、
更には、とても神秘的な所に惹かれていきました。

テレビで見たあの職の人のイメージと重なり、鍼灸の道に進むことにしました。

 

本当にやりたい事はこれじゃない!

卒業後、いくつも病院のリハビリを渡り歩きましたが、
どこの病院も治療法は一緒で、電気をあてたり、首を引っ張ったり、
温めたり、10分位の短い時間のマッサージや、はり治療。

これじゃまるで流れ作業のアルバイトです。

何年も通い続けているのに、治らない患者様を、何人も見てきました。

患者様の痛い症状を聞いても、
それをしっかり治す治療をさせてさえもらえない。

病院という組織や、保健医療の壁を感じ、

「これでいいのか?こんな治療では治らん!」
「自分が本当にやりたい事はこれじゃない!」

と感じながらも、リハビリスタッフを続ける、
悶々とした日々を送ります。

 

やっと見つけた鍼灸治療の形

そんな時、偶然にも、三村鍼灸院にご縁があり、
弟子入りさせてもらうことになります。

鍼灸院で修行をしていく中で、そこには、職人として
一人一人にあった治療を、丁寧にしていく師匠がいました。

そして患者様が治っていくのです。

2年の充実した修行時代を過ごさせてもらい、
やっと、自分のやりたい鍼灸治療の形が見えてきました。

 

職人のような丁寧な治療を

いつか見た職人の様に。手間を惜しまない、
丁寧で、繊細な仕事がしたいと思い、2007年12月25日
故郷の岐阜県可児市でふじかけ鍼灸院を開院しました。

まだまだ、高校生の時にテレビで見た職人には及びません。

でも、丁寧な仕事が出来た時は患者様も良い効果が出るようになります。
患者様の嬉しそうな表情を見ると、「いい仕事できた!」と嬉しくなります。

これからも、理想の職人に、少しでも近づけるよう、
丁寧な治療をしていきたいと思います。

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